プログラム開発プロジェクトの責任者
プロジェクトマネージャー試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催している情報処理の上級資格です。
高度なIT系知識を問われる難易度の高い資格ですが、出題範囲となっているのはシステム開発全般です。
実際のシステム開発の現場においては、まずクライアントから話を聞き取り、プロジェクト計画を作成します。
そのシステムを開発するためにはどういった方法でプロジェクトを組み、必要な人材のスキルや人数、資源、予算、納期、品質といったものをどうするかを見積もります。
見積もりをクライアントが了承をしたら、実際のプロジェクトを開始し最初に計画をした通りに作業が進んでいるか進捗状況をチェックし状況に応じて進行指示をします。
プロジェクトマネージャーとして勤務をするためには、実際にプロジェクトの一員またはチームリーダーとしての勤務経験があることが望ましく、さらにそこに資格試験によって必要な知識を備えていきます。
資格試験では実際のプロジェクトで起こり得る事態を前提とした実務に近い問題が出題されるので、継続的に学習をしていくことで高いスキルを身につけられます。
合格率約12%の難関資格です
プロジェクトマネージャー(PM)は、IPAが実施している資格試験の中でも合格率が低く、非常に難易度の高い試験となっています。
実際IPAは実施している資格のうちプロジェクトマネージャーのランクを最高難度(レベル4)に位置づけています。
プログラムの初学者にとっては、過去問を見ても問題文が何を言ってるのかさっぱり理解することができないほどです。
ある程度プログラム経験がある人であっても、自分には経験があるから大丈夫と対策なしで望んでは全く太刀打ちすることはできません。
まずは「プロジェクトマネージャーとは何なのか」ということをしっかりと参考書の序文を呼んで頭に叩き込み、自分はどういった立ち居位置でプロジェクトに望むかということを理解しておくようにしましょう。
よくある失敗例として、プログラミングの技術に偏重して学習してしまうという人がいます。
もちろんプログラミングそのものの知識もプロジェクトマネージャー試験で問われますが、むしろ問題の幹となるのはプロジェクト遂行によって発生する権利や責任、課題といったものです。
枝葉の部分にこだわっていると何が大切なのかの優先順位が崩れてしまいますので、資格を取得する意義をしっかり俯瞰できるようにしましょう。
Web業界においてもプロジェクトマネージャーとしての能力は大変有用です。
一緒にWebプロデューサー資格といったものを備えておくと、高度なシステム開発を伴う大規模なWeb案件で重要な役割を任せてもらうことができます。