Webディレクターの仕事をしていますが、世間にはWebプロデューサーという仕事をしている方もいます。
仕事内容がはっきりと分かれている職場もあれば、兼任しているところもあるようです。
そこで今回は、WebディレクターとWebプロデューサーの違いや同じ部分についてまとめてみたいと思います。
WebプロデューサーとWebディレクターの違い
プロデューサーの意味を調べると、制作者や演出家といった言葉が出てきます。Webをはじめとする広告業界の場合は、全工程の責任者です。
対してディレクターは、演出家や監督、支配人といた意味があります。広告業界などでは制作現場における指揮者となります。
つまり、プロデューサーが全部を見ているのに対して、ディレクターは制作工程のみを見ているという違いがあります。
WebプロデューサーとWebディレクターが持っておきたい共通スキル
プロデューサーとディレクターに共通して持っておきたいスキルについて調べてみました。
コミュニケーション能力
どちらの仕事も、基本的には自分が制作物を作るのではなく、誰かに動いてもらうのが基本。そのため、信頼のおける人間関係の構築に留まらず、折衝や認識のすり合わせなども必要です。
みんなで仲良く和気あいあいと仕事ができればそれに越したことはありませんが、いろんな考えの人が集まるわけなので、意見の相違や食い違い、勘違いなども起こります。
そうならないようにするのはもちろん、そうなったときにどうやって収めるか、というのもプロデューサーやディレクターの仕事なわけです。
なので、コミュニケーション能力はとても重要なスキルとして、両者が持っておきたいものとなります。
スケジュール管理能力
仕事が仕事として成り立っている理由の1つが、納期があること、です。納期があるからこそ、成果物が納品でき、売上げが立てられます。
スケジュール管理は、現場レベルでは納品に間に合わせることとなりますが、事業部単位になると組織の売上げが立てられるかどうかという話になります。
成果物が出来上がって検収してもらってからしか、顧客からの支払いはされません。なので、プロデューサーやディレクターに納期を守らせ、ディレクターは現場に納期を守らせます。
守らせる、というと人任せに聞こえるかもしれませんね。正しくは、取り掛かる前に余裕を持ったスケジュールを組み、進捗に問題が無いかを日々確認し、問題があれば調整をするのが仕事です。
冷静に判断するスキル
仕事にミスはつきものです。私自身は起こるものとして織り込んでいますが、中にはミスがあると激高したり、問い詰めたりする人もいます。
プロデューサーやディレクターは、ミスがあって仕事に影響が出たときに、ミスをした人を怒鳴りつけたり問い詰めたりするよりも、さっさとリカバリーに動くべきだと考えます。
ミスの内容を聞いて、影響範囲を把握し、作業を留めてもらうのか謝罪に行くのかなどを判断します。ミスというのは、ボヤみたいなもので、早く手を打たないと延焼します。なので、客観的かつ冷静に判断しないといけません。
ミスはミスなので、なぜ起きたのかを突き止めるのは大事ですが、それをするのは消火し終わってからでも遅くないことがほとんどです。
プロデューサーやディレクターなど、多数の人を取りまとめて仕事をしたい方は、起きたことに対して、冷静に判断できるようにしておくのをおすすめします。
状況に応じて決断するスキル
判断ができても、決断ができなければ意味がありません。プロデューサーやディレクターには、ある程度の裁量権が与えられているのがほとんど。その権利をしっかりと行使するのも仕事のうちだといえます。
時には、苦しい選択を迫られる場合もあるでしょう。選択肢のどちらを選んでもマイナスが避けられないケースも時にはあります。
そんな時でも、判断材料をもとに自分の責任でもって決断するのがプロデューサーやディレクターの役割です。
また、考え方としては最善を目指すというのとあわせて、最悪を選ばないのも大切だと私は考えています。
Webプロデューサーに求められる仕事
Webプロデューサーの仕事は大まかに以下です。
- 企画の立案
- 事業計画の策定
- 予算や収益の計画
- 人員計画
- 外部パートナーとの折衝
プロデューサーは企画の始めから終わりまでの責任者となります。そのため、企画を立ち上げる段階から携われるのが魅力です。テレビやゲームであれば、番組を作ったり、ゲームを企画したりがプロデューサーの仕事です。
そして、立てた企画に対して計画を立てていきます。市場の調査や分析をしてターゲットを定め、そこでいくらで売っていくら儲けるのかを考えます。
また、企画の実現のために人手がどれくらい必要か、期間はどのくらいかかるのか、外注する方が安いのか…などを考えて決めていきます。
自分で考えたものが形になるというのは、クリエイティブな仕事をしたい人にとっては大きな魅力でしょう。
ですが、その実現のためには数字や人とたくさん向き合うことも必要です。
Webディレクターに求められる仕事
Webディレクターは、制作現場で指揮を執るのが仕事です。大まかな仕事内容は、以下です。
- サイトの設計
- サイトの制作
- サイト運用と改善
Webディレクターは、サイト作成に必要な情報を集めて現場へ指示を出したり、マーケターとして企画を実現させるためにどんなサイトにすればよいかを考えます。
ディレクターが選定した市場にあわせたサイトを設計して作成するのが仕事です。そして、出来上がったサイトのデータを分析して、より人に見てもらえるためには・購入に繋げるためには、と言ったことを考えます。作って終わり、ではないのがポイントかもしれませんね。
指揮を執りながら、自身も作業にあたる場合もあります。また、現場で働く人から様々な意見が上がってくるので、せめてかかわっている人の仕事内容はできるだけ把握しておくのが良いと思います。
仕事内容というのは、細かいルールやフローの把握ではなく、大まかな流れや報告経路です。プラスして、使用言語についての知識が深いと、アドバイスもしやすくなるかもしれません。
それぞれの仕事のやりがい
仕事内容を説明しましたが、次にやりがいについて紹介します。どちらかを目指したい、という方はやりがいで選んでみるのも手です。
Webプロデューサーのやりがいポイント
Webプロデューサーの仕事は、WebサイトやWebメディアの企画立案を行うところからです。クライアントの意向に沿ったサイトの作成や、今は存在もしていない検索市場にメディアを投じることもできます。
自分の考えを形にしたい!という思いからスタートして、たくさんの人と携わりながら完成した瞬間の達成感はひとしおでしょう。
アイデアを形にしたい、自分のアイデアでクライアントやユーザーに喜んで欲しいという方はプロデューサーの仕事が向いているかもしれません。
また、企画を煮詰めるためにアイデアを精査するだけでなく、スケジュール調整や人員の配置なども行います。
人と話すのが好き、計画通りに進めるのが好きという方も、やりがいが感じられるでしょう。
Webディレクターのやりがいポイント
現場監督として、プロジェクトチームのメンバーや外注先などと協力しながらWebサイトやメディアを作ります。
プロジェクトの意図を最大限に発揮させるためにはどうすれば良いかを考えて、実際に形にする仕事です。
成果物が出来上がったときはとても嬉しいものです。やりきった!という達成感があります。さらに、サイトを運用しているなかで、PV数が増えた・CVRが上がったなど、考えた施策によって数値が良くなるのもやりがいです。
0を1にするよりも、1を10や100にするのが仕事です。根拠を考えてサイトに落とし込み、それが正しいかを検証するので、いろいろなアイデアを試したい方は、ディレクターを目指すのもいいと思います。
平均年収はいくら?どうすれば上がる?
勤めている会社の規模、フリーランスなら知名度などによって年収には開きがあります。
どっちも平均年収は400万以上
一般的な両者の年収は以下です。
- Webプロデューサー…430~700万円
- Webディレクター…400~650万円
プロデューサーの企画が無いとディレクターは仕事がないので、プロデューサーの方がやや高い傾向にあります。
年収を上げるには
簡単ではないですが、比較的手軽な方法は転職です。今働いている職場よりも良い条件の会社に雇ってもらうのが、年収を上げるのには手っ取り早いでしょう。
ですが、今の会社が好きという方もいると思います。その場合は、自分が勤めている企業の評価制度にあわせた実績を積むのが近道です。
また、Webディレクターからプロデューサーへキャリアアップするのも手です。
会社を変えずに職種も変えないという条件なら、仕事をよりスムーズに行える効率化や新しい技術への理解、スキルの深化、昇進などが方法になるでしょう。とはいえ、先ほども書きましたが 給与アップの上がり幅は会社の評価制度にもよるので、確認のうえで取り組むのが効率的です。
ディレクターからプロデューサーを目指すのが一般的
Webディレクターとプロデューサーの違いについて紹介しました。言葉のイメージだけでは掴みにくい仕事内容でもあるので、両者の違いをきちんと理解しておくと、仕事がスムーズにいく場面があるかもしれません。
最終的にプロデューサーを目指す流れを簡単に以下にまとめてみました。
現場でコーダーやプログラマーとして働くうちに、小さいチームを任されることがあります。チームを任される経験が増えると、次はディレクターとして社内や社外とのやり取りに発展します。
ディレクターとしては、社内と社外のスケジュール管理やサイト作成のための分析業務などを担当します。
そして、ディレクターとしてプロデューサーから降りてきた仕事をこなすうちに、プロデューサーの仕事への理解を深めていき、プロデューサーとして仕事をスタートさせる…というのが流れです。
将来的にディレクターやプロデューサーを目指すときは、それぞれがどんな仕事をしているのか観察して、徐々に自分のものにしていきましょう。


